ABTC取得への道(追記1・2・3あり)

海外旅行に行ったときにうんざりすることの一つに入出国時のパスポートコントロールにおける混雑があると思います。

飛行機の時間が迫っているにもかかわらず、なかなか列が進まないとイライラしますよね。

このパスポートコントロールですが、海外旅行に行かれた方は、並ぶレーンに種別があるのにお気づきかと思います。

東南アジアの地域であれば、Domestic(自国民)、ASEAN(ASEAN加盟国民)・Foreigner(外国人)などにレーンが分かれていると思いますが、もう一つ外交官/航空クルーなどが利用できる優先レーン(Diplomatic/Air Crew等の掲示)があるのにもお気づきでしょうか。

このレーン、たいていは空いていて、そこを制服に身を包んだクルーがすいすい通り抜けるのを見てうらやましく思ったものです。

この優先レーンを利用できる方ですが、バンコクのスワンナプーム空港を例に挙げますと、上記の外交官・航空会社のクルー以外に、政府関係者、BOI(Board Of Investiment=タイ投資委員会が承認した企業の社員)、タイの名誉・特権職(王族かな?)、僧侶、70歳以上のお年寄り、妊婦、子供、身障者の方と並んでABTCも対象とあります。

(追記)Thailand Privilege→これかな?タイランドエリート

このABTCですが、正式名称は「APEC Business Travel Card(APECビジネストラベルカード)」といい、APEC加盟国間を頻繁に行き来するビジネスマンに対して、通常一定期間を超える滞在時に必要となる査証(ビザ)が不要(一部例外あり)となる身分を証明したカードのことで、そのベネフィットの一つとしてAPEC加盟国の空港の優先レーンが利用できるのです。

ABTCの申請自体は意外と簡単で、きちんと海外に関する仕事を行っている/行おうとしている企業の従業員であればほぼ問題なく取得できるようです。

ただ大きな問題点として、とにかくカードの取得までに時間が掛かるということです。取得された方のホームページを見ると6ヶ月程度掛かったりするようです。

そりゃそうですよね、一部の国を除いた先行発行が可能とは言え、基本的に日本を含む下記のAPEC加盟21カ国の審査・承認を受ける必要があるのですから。

オーストラリア・ブルネイ・カナダ・チリ・中国・香港・インドネシア・日本・韓国・マレーシア・メキシコ・ニュージーランド・パプアニューギニア・ペルー・フィリピン・ロシア・シンガポール・台湾・タイ・ベトナム・アメリカ(アメリカとカナダは暫定参加)

私、世界を股に掛けるビジネスマンとはとうてい言えないのですが、たまーに仕事でAPEC加盟国に行ったりするので、興味本位でABTC取得にチャレンジすることにしました。

申請の際外務省に提出するのは、A4用紙3枚の申請書にパスポートサイズの写真2枚と収入印紙13,100円分、在籍証明、会社案内のパンフレットと返信用封筒です。その他にも会社の登記簿謄本や外国への投資を証明する決算書や損益計算書が必要なのですが、幸いにも勤めている会社が商工会議所に加入していたため不要でした。

追記1

取得理由もそれほどたいそうな理由も必要では無く、私の場合は「当社は○○業を営んでおり、ASEAN地域への進出を考えている。そのため市場調査や商談など頻繁に渡航する必要が生じてくる」といった簡単なものでOKでした。

申請後2ヶ月程度でWebのページで申請の進行状況が確認できるようになります。

「Econmy of Application」欄はJapanを選択し、「Application Number」欄は申請番号がわからないので空白、新しく「Passport」欄が表示されるので自分のパスポート番号を入力します。

ABTC発行申請書類一式を外務省に送ったのが今年の1月8日。

しばらく送ったことを忘れていて、約3ヶ月後の3月30日に確認した結果、承認済なのが「ブルネイ、チリ、香港、インドネシア、日本、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、フィリピン・ロシア・シンガポール、タイ」の12カ国です。

ABTCを申請する際、優先発行を希望する国を5カ国まで指定できるのため、私は「インドネシア・マレーシア・シンガポール・タイ・ベトナム」の5カ国を指定したのですが、まだ「マレーシア」と「ベトナム」の承認は下りていません。

今のところ21 19カ国(アメリカ・カナダは対象外だそうな)中12カ国と半分の国からしか承認が下りておらずまだまだ時間が掛かりそうです。承認が下りた国だけを対象として先行発行もできるようですが、費用も余分に掛かるため、全ての国から承認が下りるまで気長に待ちます。

追記2

  • 2018/4/4現在 中華人民共和国追加(合計13カ国)
  • 2018/4/6現在 大韓民国追加(合計14カ国)
  • 2018/4/11現在 ベトナム社会主義共和国追加(合計15カ国)←一番最後かと思っていました。
  • 2018/4/12現在 台湾追加(合計16カ国・残り3カ国:オーストラリア、マレーシア、パプアニューギニア)
  • 2018/4/23現在 オーストラリア追加(合計17カ国・残りマレーシア、パプアニューギニア)
  • 2018/4/26現在 マレーシア追加(残りパプアニューギニアのみ←絶対行かないと思う)
  • 2018/5/31現在 パプアニューギニア追加(全19カ国承認済み)

今年の1月8日に郵送してほぼ5ヶ月掛かってようやく全19カ国の承認が下りました。

ABTCは毎月15日〆で発行依頼を掛けて翌月上旬くらいに手元に届くそうなので、実際に入手できるのは7月と、やっぱりネットで出回っているとおり半年はかかりそうです。

追記3

5/31に全19カ国の承認が下りた後、6/24に簡易書留でカードが送られてきました。

カード到着後、受取確認書を外務省のホームページからダウンロードしてメールで送付して手続き全て完了です。

表面には顔写真と氏名、生年月日、有効期限(2023年5月31日=全ての国の承認が下りた日)や直筆の署名が記載されています。

裏面にはパスポート番号と、ビザ無し渡航が承認された国(全19カ国)の3文字略語が記載されています。このカードは途中発行もできるようですが、その場合裏面の国は承認された国のみの記載となります。

早く使う機会が来ると良いな。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 私も仕事の都合でABTC作るように言われたのですが、外務省の6ヶ月の記載に二度見しちゃいました。
    このカードのメリットがいまいちわからないです。
    確かに、インドネシアみたいに毎回35USD取られるのが免除されるのは嬉しいですが、どのみち経費で落ちるので僕の懐が痛むわけでもなく…。空港のレーンが使えるのはメリットと言えばメリットですが、移動日は最低半日取っているので1時間くらいまでならボ~っと待っちゃいます。

  • パイナップルさん、こんにちは。

    ビザをきっちり取得する&時間がある、という状況であればそんなにメリットはないかもしれませんね。

    ベトナムなんかだと2週間までビザ無しで行けるのですが、ビザ無しだと30日間空けないと再入国できないという制限があるので、そういう場合なんかだと便利です。

    またスワンナプームなんかだと1時間ですまない場合もあるのであれば便利だと思いますよ。

    ABTC取得も会社の経費で落ちるのであれば持っていて損は無いと思います。

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